試合前のグラウンドチェックの方法2:試合のための準備
前回の記事ではグラウンドチェックの大枠と、それにあたって必要なサッカー競技の精神について説明しました。
今日は具体的なチェックの方法について詳細に説明していきます。
大枠は以下です。
- コートの大きは規定通りか
- 線はまっすぐか
- ペナルティーエリア等の大きさは正しいか
- 邪魔なもの(石とか)はないか
- 不足しているものはないか(コーナーフラッグ、テクニカルエリアなど)
- ゴールネットの取り付け・破れ、ゴールポストの位置
グラウンドチェック
- フィールドマークやゴールが競技規則に適合しているか
- グラウンドのコンディション
- スタジアム環境
- 天候等、その他の環境
1:フィールドマークやゴールが競技規則に適合しているか
グラウンド作成時点で完璧であっても、チェックまでに時間差があれば、線が消えたりシュート練習の影響等でゴールネットがずれたりということはあり得ます。このときに再度確認する必要がある場合があります。
2:グラウンドのコンディション
通常は雨の場合に注意が必要です。
- ピッチの滑り具合はどうか
- 芝の荒れ具合、凸凹の有無
- ボールが止まりそうな水たまりやぬかるみ
これは審判自身が動く場合に、どういうステップを踏むべきか、どういう動きであれば無理のないものになるかという想定のためにも使えます。
また、試合展開を読むときにも使えます。ボールがどこに行くのかを予測するために重要な情報です。
雨でなくとも、次のような点も観点としてもっておくといいです
- 副審の走る場所の荒れ具合、凸凹
- 人工芝の場合、その種類
副審の走る場所に不具合があると、思わぬミスの温床になります。が、それについて改善が見込まれないこともあります。そうであっても、どの場所が問題なのか、どう注意してステップを踏めばいいのかを想定しておくことで、相当程度ミスを軽減できます。
人工芝の種類というのは、ボールのはね方や止まり方が分かるからです。
私の経験上、黒いチップの人工芝はボールが止まりやすいので、多少強いスルーパスやロングパスがあったとしてもFWが追いついたり、ボールが上にはねるのでDFとのデュエルが生じる可能性が高いです。
この情報によって、蹴られたボールの質によってその時点でデュエルなどの争点が生じるかの予測がつくことになります。
土の場合
乾燥した空気の場合、砂埃が舞い上がってしまうことがあります。
グラウンドの設備でスプリンクラーがあるのであれば、水を撒く必要があるかどうか、そのタイミングについて検討しましょう。
3:スタジアム環境
設備面では、陸上トラックがあるとその上をスパイクで歩いてはいけないという規制がある場合が多いので、ボールを取りに行く場合に注意です。
照明による見え具合も問題になることがあります。
観客が居る場合、その雰囲気によって両チームのインテンシティが高いものになるなということが分かる場合があります。これとは異なり、時に「荒れるな」という雰囲気のときもあります。
4:その他の環境
天候については話が膨大になるので別日記で書くことを考えています。
そのほかチェックしておくと良い点は、ざっと以下でしょう
担架の有無、そのための人員の有無