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フットボールを整える

グラスルーツのレベルからサッカーにかんするあらゆる物事を考えていきます

日本代表戦vsUAE

W杯予選vsUAE戦の感想です。

 

前半:意識の統一が無いままなんとか久保のストライカーとしてのゴールでしのぐ 

 

チームとして攻めるのタイミングが統一できてない結果、安易に中盤にパスを入れることを避け、バックパスが多くなる。途中から中盤で奪われてポゼッションされる苦しい展開に。味方が前を向いてドリブルしているときに、他の選手は奪われた場合を意識してか、ポジションを上げるタイミングが遅い。アウェーでの戦い方だとしても、逆に自らを不利に追い込んでいた。

 

UAEも30分くらいまでは攻撃の糸口をつかめていなかったが、SHへのサイドチェンジ、オマル・アブドゥルラフマンのスイッチを入れる縦パスから得点の匂いを醸し出してくる。

 

結局、久保の得点以外は決定機を作れない日本。川島のビッグセーブに助けられた形。前半で最も印象的な選手と言われれば、幾度となくバイタルエリアに危険なパスを供給し、隙あらば右SHへと展開し、原口を休ませてくれなかったオマル・アブドゥルラフマンだろう。

 

酒井宏樹が途中まで試合に入れていない。中途半端なミスが続いたものの、クロスを入れたあたりからスイッチが入ったか、低い位置から裏街道で抜け出すなど積極性を取り戻した。

 

香川はドリブルで何度か対面の相手をはがそうとするも、得意のターンが滑る芝の影響か不発。途中から姿を消した。味方が積極的に縦パスを入れないことで、香川がバイタルで前を向くシーンは皆無だった。

 

長友は守備面では流石だが、自身のパスが起点となってブロックを前進させたりポゼッションを高めることはなかった。

 

大迫のキープを活かして高い位置でポゼッションは20分くらいまではできていたが、それ以降は大迫と他の選手との距離が遠くなってしまった。

 

久保は2本シュートを打ったが、いずれのシュートも対面の相手の身体の部位を目安に狙うものでストライカーのシュートを身に着けている。得点はお見事。

 

後半:統一感が増し、日本のポゼッション増、UAEはオマルのパスが入らなくなる 

久保のクロスから今野が結果を出す。ボランチであればあの位置まで上がるのは勇気がいるが、インサイドハーフというシステムがそうさせたか。同様のポジショニングは前半から行っており、ボールホルダが気づいていればチャンスだった場面もいくつかあった。

 

2点目が入ってからは強気の楔のパスが増え、効果的な牽制になっていた。

 

交代で入った本田は他の選手より「寄せ」のプレッシャーを感じないプレーで、ボールを取りたいUAEにとっては憎たらしい存在だっただろう。 

 

試合を通して吉田のプレーは安定していた。枯れた声でのインタビューから、チーム全体のバランスを整えていたことが窺える。 

 

川島の貌について 

眉間のしわがなくなっていることにビックリしました。

余計な力がなくなったのか、今までとは異なる境地でサッカーをしているのだと思う。

ひところのジョーハートも同様の変化があったのを思い出しました。

ユーロ2012でピルロにパネンカを決められたときと、アジアカップ2015でオマル・アブドゥルラフマンに川島がパネンカを決められたときが重なって見えていたものですから、なんだか似たようなことが起こっているのかなと思います。

 

松木安太郎

 

笛に対するオーバーリアクションが期待されるも、老練なイルマトフ氏が主審を務めたため、両チームともクリーンな試合となり迷言を創出する機会は皆無だった。