副審との打ち合わせって話すことが多くて整理できない
副審との打ち合わせの概要
先日は第四の審判員との打ち合わせについて整理しました。
今回は副審との打ち合わせです。
といっても、概要を示すにとどめ、深入りはしません。
取りあえず一通り打ち合わせをすると仮定して、大体こういうものをやるのが通常。
というものについて書いていこうと思います。
何から話すか:一応の目安
ほとんどのレフェリーの方が、
- 得点時の運用
- オフサイド
このどちらかから打ち合わせを始めます。
正直にいうと、どの項目から行ってもいいのですが、一応の目安として
重要なものから打ち合わせをする
という基準があるように思えますし、私自身もそのように整理しています。
そうすると、特に暗記みたいな作業が必要なく、スムーズに打ち合わせの順番が組み立てられますし、話の流れとしても自然になると思います。
したがって、私の一応の整理としては、以下のような順序で打ち合わせをします。
- 得点時の運用
- オフサイド
- ファウルサポートとペナルティーキック
- スローイン
- 交代や競技者の再入場、負傷・用具の乱れ時の対応
- A1に対してベンチコントロールについて(4thとともに)
- ペナルティーマークからのキック(3に含めることも)
※A1とは、アシスタントレフェリー1のこと。メインスタンド側、ベンチ側の副審のことを指す。
※ペナルティーキックとペナルティーマークからのキックは、競技規則上、明確にわかれています。前者は試合の流れの中で行われるもので、14条に規定されています。後者は試合の勝者を決めるためのもので、10条に規定されています。
あとはこれらに適宜
①給水タイム時の運用
②カテゴリ(年代)特有の注意点
③大会のローカルルール
④競技場・天候・気候に関連した注意点
などを付け加えればよいでしょう。
最初のうちは紙に書きだして、更に具体的な確認事項も一覧できる状態で打ちあわせを行えば、より良い時間になることでしょう。
よりアスリートレベルになれば、乱闘・乱入者の対応とかも入ってくるのでしょうか?これは私は経験したことがないのでわかりませんが、人生でそのような打ち合わせをする必要がないことを祈りたいです(笑)
実例:試合の前後に自分が選手として出場する副審がいるような場合
社会人リーグやシニアの試合なんかだと、このような副審の割当てになっていることがあるのではないでしょうか?
「足をちょっと痛めてて全力疾走できない」
「試合後で明らかに疲労が溜まっている」
「試合直前に副審の準備が整うタイムスケジュール」
こういう副審と組む場面になることも珍しいことではありません。
(あまりにひどい場合は、チームに伝えて交代してもらいましょう)
この場合、細かい打ち合わせをしても、相手は余裕のない状況にいわば追い込まれているので指示を頭に入れることは難しいですし、実践できない可能性が極めて高いです。
なので、このときに上述の優先順位が効いてきます。
最低限やらなければいけないことは
- 得点時の運用
- オフサイド
- ファウルサポート+PK+Pマークからのキック
この3つ(だと勝手に私は思っています)
さらに、それぞれも簡単かつ簡潔に伝えましょう。
何を省くかは自己判断です。副審が実践できることを打ち合わせましょう。
また、競技規則の改正のタイミングでは、4級の方だと変更後のルールを理解していない場合があります。
なので、ちょっと複雑な改正があった場合には、私は具体的にどうすればよいのかを時間をかけて説明します。
今回の改正ではいくつもそのような改正があり、本当に困りますね(汗)
こう書いていてなんですが、このようなやり方に甘えてもらっても困ります。
4級の方でも、競技規則(及びJFAがWEBで公開している動画や運用方法)はしっかりと読みましょう。
おわりに
今回は打ち合わせ項目のみの説明でした。
それでも結構な文量になってしまいましたが、これを読んだ方の整理に一役買えたなら幸いです。
以上、ありがとうございました!